AR技術を持つ人のアプリ開発の苦労

AR技術は、パソコンで使用するソフトウェア開発やブラウザアプリの開発にも用いられています。
しかし、近年ではスマートフォンやタブレットのアプリへの応用が注目されているのです。
AR技術を他分野で培ってきたエンジニアがアプリ開発をするときには、設計部分で苦労をするケースが目立ちます。
AR技術そのものは使えたとしても、スマートフォンなどのアプリとして完成させるうえで、設計面の要求が大きいからです。
そのため、仕様がなかなか決まらないことも少なくありません。

典型的な悩みとしてよく知られているのが、ユーザーインターフェースの充実です。
アプリとして気軽に利用してもらうためには、直感的に利用できるユーザーインターフェースが必要になります。
アプリ開発の経験がないと設計が難しく、デバイスの基礎から学んで考えなければならないでしょう。
ただ、AR技術を使いこなせる技術があるエンジニアなら、最適化をするのはそれほど難しくありません。

重要なのは、満足度が高いユーザーインターフェースについて理解し、要件を定義できるかどうかです。
そのため、ARアプリの設計で悩んだときには試作品を作成して、体験会の実施をするのが合理的でしょう。
ユーザーに試作品を使ってみてもらってフィードバックをもらい、ユーザーインターフェースの設計に活用すると、完成度の高いARアプリに仕上がります。
想定されているユーザー層をターゲットにして少人数の体験会を行い、改善点を洗い出してアプリの設計を進めていきましょう。